それが、旦那さまも御承知のとおり、けいちょう三ねんの秋に太こうでんかゞおかくれなされ、ほどなくせきがはらのかっせんがござりましてから、またもや世の中がだん/\かわってまいりまして、いちにち/\と悲運におなりなされましたのは、なんということでござりましょう。
やっぱりおやのかたきのところへ御えんぐみあそばされましたのが、亡きお袋さまのおぼしめしにそむき、不孝のばちをおうけなされたのでござりましょうか。
おふくろさまもお子さまも、二代ながらおなじようにお城をまくらに御生害なされましたのも、おもえばふしぎなめぐりあわせでござります。