と云った。
法師丸の寝所は、前にも云うように女子供に侵入されて、誰彼の差別もなく並んで寝るような始末であったが、それでも此の少年の寝床だけは、一番上座に衝立で区切りがしてあって、その衝立の内側に、彼と青木主膳とが眠るのであった。
しかし都合のよいことには、部屋が廣い上に燈明が一つぼんやり燈っているだけで、衝立の此方側は濃い闇になっていたから、主膳がちょっと寝惚け眼を開けたくらいでは、法師丸の寝床が空になっているのが分る筈がない。
と云った。
法師丸の寝所は、前にも云うように女子供に侵入されて、誰彼の差別もなく並んで寝るような始末であったが、それでも此の少年の寝床だけは、一番上座に衝立で区切りがしてあって、その衝立の内側に、彼と青木主膳とが眠るのであった。
しかし都合のよいことには、部屋が廣い上に燈明が一つぼんやり燈っているだけで、衝立の此方側は濃い闇になっていたから、主膳がちょっと寝惚け眼を開けたくらいでは、法師丸の寝床が空になっているのが分る筈がない。