雪洞は持っていないけれども、廊下へ出ると、庭のところ/″\に篝り火が燃えているので、それが何処からか板敷に反射するばかりでなく、とき/″\振り返っては法師丸に眼で合図をする老女の半顔を赤々と照らした。
彼女が小声で何か云うたびに、息が白く凍るのが分った。
少年は、いつも晝間見る時の老女とは、まるきり違った感じがした。
雪洞は持っていないけれども、廊下へ出ると、庭のところ/″\に篝り火が燃えているので、それが何処からか板敷に反射するばかりでなく、とき/″\振り返っては法師丸に眼で合図をする老女の半顔を赤々と照らした。
彼女が小声で何か云うたびに、息が白く凍るのが分った。
少年は、いつも晝間見る時の老女とは、まるきり違った感じがした。