谷崎潤一郎 『武州公秘話』 真っ暗なのでよくは見えないが、竃の下にちら/\している薪のあかりと外からさし込む月の光とで、法師丸にはそれだけが分った。 と、同時に異様な臭気を感じた。 倉庫に特有な黴の臭いでもあるけれども、それにいろ/\な物の交った、複雑な、不愉快な臭いである。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア