つまり美しい首よりも哀れな醜悪な首の方が却って羨ましいのであった。
法師丸は生来負けず嫌いの剛毅な少年であったから、此の耻ずべき快感が強ければ強いほど、それだけ激しい自己嫌悪を感じ、出来るだけ興奮を抑制しようと努めたに違いない。
間もなく彼は、自分に有るだけの意志の力をふるい起して、その危険な場所から、―――やがては自分をどんなに堕落させるかも知れない奇怪な部屋から、―――身を退けた。
つまり美しい首よりも哀れな醜悪な首の方が却って羨ましいのであった。
法師丸は生来負けず嫌いの剛毅な少年であったから、此の耻ずべき快感が強ければ強いほど、それだけ激しい自己嫌悪を感じ、出来るだけ興奮を抑制しようと努めたに違いない。
間もなく彼は、自分に有るだけの意志の力をふるい起して、その危険な場所から、―――やがては自分をどんなに堕落させるかも知れない奇怪な部屋から、―――身を退けた。