間もなく彼は、自分に有るだけの意志の力をふるい起して、その危険な場所から、―――やがては自分をどんなに堕落させるかも知れない奇怪な部屋から、―――身を退けた。
そして急いで閨へ戻って眠りについたのは、長い秋の夜のまだ明けきれぬ時分であった。
「道阿弥話」には、それから以後の少年の苦悶が刻明に書いてあるが、彼はそのゝち続けて三晩と云うもの、夜になると天井裏へ出かけて行った。
間もなく彼は、自分に有るだけの意志の力をふるい起して、その危険な場所から、―――やがては自分をどんなに堕落させるかも知れない奇怪な部屋から、―――身を退けた。
そして急いで閨へ戻って眠りについたのは、長い秋の夜のまだ明けきれぬ時分であった。
「道阿弥話」には、それから以後の少年の苦悶が刻明に書いてあるが、彼はそのゝち続けて三晩と云うもの、夜になると天井裏へ出かけて行った。