よしや二三の者が認めたとしても、近習の小姓か何かゞ月に浮かれてうろついているのだとでも思ったのであろう。
各〻の陣小屋の周囲には、それ/″\麾下の将卒の紋を染め抜いた陣幕が廻してあり、小屋の入り口には制札が立てゝあり、旗、指物、長柄、などが幕の蔭に置いてあった。
法師丸はそれらを一つ/\調べて行くうちに、偶然にも丸に分銅の紋の附いた立派な幕が眼についたので、覚えずその前に足を止めた。
よしや二三の者が認めたとしても、近習の小姓か何かゞ月に浮かれてうろついているのだとでも思ったのであろう。
各〻の陣小屋の周囲には、それ/″\麾下の将卒の紋を染め抜いた陣幕が廻してあり、小屋の入り口には制札が立てゝあり、旗、指物、長柄、などが幕の蔭に置いてあった。
法師丸はそれらを一つ/\調べて行くうちに、偶然にも丸に分銅の紋の附いた立派な幕が眼についたので、覚えずその前に足を止めた。