次の間に寝ていた二少年が抜き連れて斬り込んで来たのである。
が、今の早業で自信を倍加した彼は、身をかわしながら床の間に駈け上ると、八幡大菩薩の軸を背中にして構えた。
此の位置が彼を有利に導いたと云うのは、床の間の前の空地の半分が死骸だの厨子だの枕元の調度類などに占められていたので、向って来る敵を自然と一方へ片寄せてしまったのである。
次の間に寝ていた二少年が抜き連れて斬り込んで来たのである。
が、今の早業で自信を倍加した彼は、身をかわしながら床の間に駈け上ると、八幡大菩薩の軸を背中にして構えた。
此の位置が彼を有利に導いたと云うのは、床の間の前の空地の半分が死骸だの厨子だの枕元の調度類などに占められていたので、向って来る敵を自然と一方へ片寄せてしまったのである。