仮りに、間道を知っている者がうしろの山路を伝わって本丸までは忍び寄ったとしても、奥庭へ潜入することは容易でない。
城中の武士と雖も、二重三重の関所を通らなければそこへ行かれない。
それが、忍び込んだのさえ不思議であるのに、庭中何処を捜しても居ないのである。
仮りに、間道を知っている者がうしろの山路を伝わって本丸までは忍び寄ったとしても、奥庭へ潜入することは容易でない。
城中の武士と雖も、二重三重の関所を通らなければそこへ行かれない。
それが、忍び込んだのさえ不思議であるのに、庭中何処を捜しても居ないのである。