これは明かに、内部からその石へ手をかけて元の通りに篏め込むために作ったもので、石を除いた穴の大きさは辛うじて首と肩とがすれ/\に這入れるくらいであった。
河内介は、太刀を外して先ず体だけを、窟の胎内くゞりのようにしてずり込ませ、這入りきってしまった所ですぐに幾分か餘裕が出来たので、そこから手を伸ばして太刀を引き寄せ、把手を掴んで石を元の位置に据えた。
中は真っ暗になったけれども、よう/\匍匐して進める程度の坑道が大体爪先上りに、或る所では急勾配の石段になったりして自然に導いてくれるのであった。
これは明かに、内部からその石へ手をかけて元の通りに篏め込むために作ったもので、石を除いた穴の大きさは辛うじて首と肩とがすれ/\に這入れるくらいであった。
河内介は、太刀を外して先ず体だけを、窟の胎内くゞりのようにしてずり込ませ、這入りきってしまった所ですぐに幾分か餘裕が出来たので、そこから手を伸ばして太刀を引き寄せ、把手を掴んで石を元の位置に据えた。
中は真っ暗になったけれども、よう/\匍匐して進める程度の坑道が大体爪先上りに、或る所では急勾配の石段になったりして自然に導いてくれるのであった。