谷崎潤一郎 『武州公秘話』 その時衣ずれのおとが急に止んだので、夫人が人声のきこえて来る黒漆塗りの枠の縁に彳みつゝ静かに耳を傾けている様子が推量された。 河内介は懐から図書の密書を取り出して、 「此のお文のことにつきまして、―――」 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア