「御台様、茲にもう一つ差し上げる品がござります。
河内介はその問いには答えずに、再び懐を探ったかと思うと、今度も同じような金襴の袋に包んだ小型の壺を取り出して、それを恭しく夫人の前に捧げた。
「―――此の袋の中にあるものは、おん父弾正政高公のおん形見。
「御台様、茲にもう一つ差し上げる品がござります。
河内介はその問いには答えずに、再び懐を探ったかと思うと、今度も同じような金襴の袋に包んだ小型の壺を取り出して、それを恭しく夫人の前に捧げた。
「―――此の袋の中にあるものは、おん父弾正政高公のおん形見。