谷崎潤一郎 『武州公秘話』 それは夫人が今の返辞を聞くと等しく、河内介が捧げている品物に掌を合わせながら床にぺったり膝をついてしまったのであった。 「河内介」 と、夫人はやゝ暫く黙祷をつゞけた後に、全く今迄の威厳を捨てゝ、打って変った女らしい言葉づかいで尋ねた。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア