谷崎潤一郎 『武州公秘話』 と、膝を乗り出して云った。 「左様でござります。 当時わたくしは十三歳でござりましたが、その日書院の間に近いお廊下を通りかゝりますと、ふと、『首を討つ隙がなかったら、鼻でもよいから缺いて参れ』と、そう仰しゃる御先代のひそ/\声が耳につきました。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア