時に河内介は二十二歳、松雪院は十五歳であったと云う。
後年夫の浅ましい性生活を矯めようとしてひたすら神佛に祈願をこめつゝ悲歎と孤独の月日を送るべき運命にあった此の夫人も、結婚の当初は至って朗らかな少女であった。
彼女の体内には性の眼醒めがぼんやり感ぜられていたにもせよ、彼女はまだそれを自覚していなかったし、夫も敢て自覚させようとは努めなかった。
時に河内介は二十二歳、松雪院は十五歳であったと云う。
後年夫の浅ましい性生活を矯めようとしてひたすら神佛に祈願をこめつゝ悲歎と孤独の月日を送るべき運命にあった此の夫人も、結婚の当初は至って朗らかな少女であった。
彼女の体内には性の眼醒めがぼんやり感ぜられていたにもせよ、彼女はまだそれを自覚していなかったし、夫も敢て自覚させようとは努めなかった。