まだしも彼は、その新妻が多く情事を解しない歳頃であるのを結句仕合わせとしたのであった。
が、輿入れしてから一二箇月過ぎた或る夏のゆうぐれのこと、松雪院が腰元たちと縁先で涼を納れていると、そこへ河内介がふらりと這入って来て、
「今日は何か面白いことをして遊ぼうかね」
まだしも彼は、その新妻が多く情事を解しない歳頃であるのを結句仕合わせとしたのであった。
が、輿入れしてから一二箇月過ぎた或る夏のゆうぐれのこと、松雪院が腰元たちと縁先で涼を納れていると、そこへ河内介がふらりと這入って来て、
「今日は何か面白いことをして遊ぼうかね」