そう云って、河内介も愉快そうに笑った。
そのゝち道阿弥は松雪院のお声がゝりで奥附きの方へ廻され、座頭同様の心得を以て女中共の気散じ役や取り持ちを勤めることになったが、生来の機智と諧謔とは日ならず彼を人気者にしてしまい、彼方でも此方でも「道阿弥々々々」と珍重がって、彼が来てからの奥御殿はいつも賑やかな笑いごえが絶えなかった。
「道阿弥がいないと、どうも淋しくていけないね」
そう云って、河内介も愉快そうに笑った。
そのゝち道阿弥は松雪院のお声がゝりで奥附きの方へ廻され、座頭同様の心得を以て女中共の気散じ役や取り持ちを勤めることになったが、生来の機智と諧謔とは日ならず彼を人気者にしてしまい、彼方でも此方でも「道阿弥々々々」と珍重がって、彼が来てからの奥御殿はいつも賑やかな笑いごえが絶えなかった。
「道阿弥がいないと、どうも淋しくていけないね」