と、そう云いながら河内介は、しーんとした、無気味な部屋の中を、―――燈火の光のとゞかない暗い四隅を、―――探るように見廻し始めた。
その時女中共が変にぎょッとしたと云うのは、今の言葉は正しく河内介の口から出たのだが、その声音と調子とが急に今迄と違って来て何か特別なものが加わっていたように思えたのである。
そればかりでなく、痙攣的な、ピクピクと顫えるような、意味の分らない微笑が彼の面上に押し出されて、顔の色が一旦蒼白に変り、やがて見る間に、かあッと上気したように赧くなった。
と、そう云いながら河内介は、しーんとした、無気味な部屋の中を、―――燈火の光のとゞかない暗い四隅を、―――探るように見廻し始めた。
その時女中共が変にぎょッとしたと云うのは、今の言葉は正しく河内介の口から出たのだが、その声音と調子とが急に今迄と違って来て何か特別なものが加わっていたように思えたのである。
そればかりでなく、痙攣的な、ピクピクと顫えるような、意味の分らない微笑が彼の面上に押し出されて、顔の色が一旦蒼白に変り、やがて見る間に、かあッと上気したように赧くなった。