切れと申すに!
剃刀を持ったまゝわな/\ふるえているお久には、河内介の叱咜の声もおそろしかったが、それ以上に道阿弥の顔つきの方が物凄かった。
なぜなら、此の場になっても道阿弥は依然として瞳を一点に据え、さっきからの表情を微塵も崩さずに、気味の悪い程おとなしくしているのである。
切れと申すに!
剃刀を持ったまゝわな/\ふるえているお久には、河内介の叱咜の声もおそろしかったが、それ以上に道阿弥の顔つきの方が物凄かった。
なぜなら、此の場になっても道阿弥は依然として瞳を一点に据え、さっきからの表情を微塵も崩さずに、気味の悪い程おとなしくしているのである。