谷崎潤一郎 『武州公秘話』 と、彼女のほっそりした指の先が、冷めたく、ぬるりと濡れるのであった。 見ると、「首になった道阿弥」の額から蟀谷の辺に冷汗がたら/\流れている。 そして剃刀の刃がその首の前できらりと閃めいた瞬間に、急に死顔の顔色がすうッと青く変って行った。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア