谷崎潤一郎 『武州公秘話』 「へい」 「あッ、はッ、はッ、は、いや、なか/\面白い奴だ」 間もなくお久が剃刀の代りに紅筆を取り上げて、道阿弥の鼻のあたまを真っ赤な色に塗り潰すと、さすがに若い女どもは、つい今までの恐さを忘れて忍び笑いを洩らし始めた。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア