河内介の酔興はその晩だけに止まらなかった。
明くる晩になると、彼は初めから悪ふざけの気分で自分が餓鬼大将になり、松雪院や女中共をそゝのかして、道阿弥の首をいろ/\にいじくり廻すのであったが、最後には又首の鼻を紅で染めさせて、
「今夜は一つ、此の首を眺めながら寝ることにしよう」
河内介の酔興はその晩だけに止まらなかった。
明くる晩になると、彼は初めから悪ふざけの気分で自分が餓鬼大将になり、松雪院や女中共をそゝのかして、道阿弥の首をいろ/\にいじくり廻すのであったが、最後には又首の鼻を紅で染めさせて、
「今夜は一つ、此の首を眺めながら寝ることにしよう」