と、俄かに自分たちの寝床をその部屋へ運ばせ、夫婦で道阿弥の赤鼻を賞翫しながら眠りについた。
これは道阿弥に取って、前の晩にも勝る苦行であった。
前の晩は宵の間の辛抱で、夜が更けてからは自由の体になれたのに、その晩は穴から首を出したまゝ夜中床下に立ちつくした訳なのである。
と、俄かに自分たちの寝床をその部屋へ運ばせ、夫婦で道阿弥の赤鼻を賞翫しながら眠りについた。
これは道阿弥に取って、前の晩にも勝る苦行であった。
前の晩は宵の間の辛抱で、夜が更けてからは自由の体になれたのに、その晩は穴から首を出したまゝ夜中床下に立ちつくした訳なのである。