主人はそういう風にして一緒に出かけますこと楽しみにしてたらしいのんで、「またもう一遍学生時代に復ったような気イするなあ」などいいますから、「夫婦づれで自動車で通う学生あったらおかしいやないか」いいましたら、あはあは笑うたりなんぞして上機嫌でした。
午後に帰ります時分にもなるべく誘てくれるようにいいますのんで、電話で打ち合わせしといて、事務所い寄ったり、難波や阪神で待ち合わしたりして、一緒に松竹座なぞい行ったりしました。
そういうような塩梅で主人との間は大変工合ように行ってましたのんですが、あれは四月の半ば頃でしたか、わたしほんの詰まらん事で学校の校長さんと喧嘩してしまいました。