ただ心配になりましたのんは、わたしはそいでかめしませんけど、光子さんの方はどう思てなさるやら、さぞかしえらい係り合いになって迷惑してはるに違いない思いましたら、そいからはこう、学校の往き復りなぞに出遭うことありましても、何や気イさして、前みたいに顔しげしげと見守ること出来しませなんだ。
そうかいうて、思い切りようこっちから話しかけて、あやまるいうようなことも、――それがかいってけったいなことになりますし、なおさら迷惑しなさるかも分れしませんのんで、そないする訳にもいけしません。
そんでわたし光子さんに出遇いますと、出来るだけあやまる心持外に現わすようにして、小そうになって、下向いて、こそこそ逃げるように傍通り抜けましたが、そないしながらも、先様怒ってはれへんやろか、どんな眼つきしてはるか、やっぱり気がかりやもんですから、擦れちがう拍子にそうッと顔色うかごうたりしました。