光子さんは歳のわりにたいそうおませなとこもありますし、また子供のような無邪気なとこもあって、山の頂辺い上りましたら、蜜柑五つも六つも買うて、「ちょっと見てて御覧」と、それを上から転こばしたりしました。
すると蜜柑は頂辺から下までころころと転こんで、その拍子にぽんと一つ往来飛び越えて、向い側の家の中い這入るのんで、面白がっていつまででもそないしてなさるのんです。
「光子さん、そんな事してたら切りがないよって蕨でも採りに行きまひょ。
光子さんは歳のわりにたいそうおませなとこもありますし、また子供のような無邪気なとこもあって、山の頂辺い上りましたら、蜜柑五つも六つも買うて、「ちょっと見てて御覧」と、それを上から転こばしたりしました。
すると蜜柑は頂辺から下までころころと転こんで、その拍子にぽんと一つ往来飛び越えて、向い側の家の中い這入るのんで、面白がっていつまででもそないしてなさるのんです。
「光子さん、そんな事してたら切りがないよって蕨でも採りに行きまひょ。