すると蜜柑は頂辺から下までころころと転こんで、その拍子にぽんと一つ往来飛び越えて、向い側の家の中い這入るのんで、面白がっていつまででもそないしてなさるのんです。
「光子さん、そんな事してたら切りがないよって蕨でも採りに行きまひょ。
わたしこの山に蕨や土筆のたんと生えてるとこよう知ってるわ」いうて、そいから日の暮れまでかかって、蕨やらぜんまいやら、土筆やら、たあんと採りました。
すると蜜柑は頂辺から下までころころと転こんで、その拍子にぽんと一つ往来飛び越えて、向い側の家の中い這入るのんで、面白がっていつまででもそないしてなさるのんです。
「光子さん、そんな事してたら切りがないよって蕨でも採りに行きまひょ。
わたしこの山に蕨や土筆のたんと生えてるとこよう知ってるわ」いうて、そいから日の暮れまでかかって、蕨やらぜんまいやら、土筆やら、たあんと採りました。