――その時はよっぽどどうかしてたと見えまして、自分で覚えないのんですけど、まっさおになってぶるぶる顫いながら光子さんを睨みつけた顔つきが、ほんまに気でも狂うたように思えましたそうです。
そういうと光子さんもやっぱり黙ってわたしの顔じーッと視つめたまま、ふるてなさったようでしたが、ついさっきまでの気高い楊柳観音のポーズ崩れて、羞かしそうに両方の肩おさえて、一方の足の先を一方の上に重ねて、片膝を「く」の字なりにすぼめながら立ってなさるのんが、哀れにも美しゅう思えました。
わたしはちょっといたいたしい気イしましてんけど、シーツの破れ目から堆く盛り上った肩の肉が白い肌をのぞかせてるのを見ますと、いっそ残酷に引きちぎってやりとうなって、夢中で飛びついて荒々しゅうシーツ剥がしました。