さっきの寝室の事あってから、わたしの胸には幸福の感じが満ち満ちてまして、今日は何という楽しい日イやろと、足が地に着かんように浮き浮きして、些細なことにも直ぐに心臓どきッと早鐘打つようになってましたのんに、夫に帰って来られてはその折角の幸福へヒビが入るように感じたのんです。
わたしはただもう光子さんと二人きりで、いつまでも話してたかったのんです。
いえ、話なんかせえでも構めしません、黙って光子さんの顔さい見てられたら、――自分がその人のそばにいるいうことだけで、限りない幸福が胸一杯になるのんです。