光子さんからわたしの方い来ましたのんは一ッつ残らず大事にしもて置いたのですが、わたしの方から光子さんい上げたのんが中に交ってますのんは、それはあのう、あとで話しますけど、少し事情ありまして、あの方の家から取り戻しましたのんです。
(作者註、柿内未亡人がほんの一部分だといったところのそれらの文穀は、約八寸立方ほどの縮緬の帛紗包みにハチ切れるくらいになっていて、帛紗の端が辛うじて四つに結ばれていた。
その小さい堅い結び目を解くのに彼女の指頭は紅を潮し、そこを抓っているように見えた。
光子さんからわたしの方い来ましたのんは一ッつ残らず大事にしもて置いたのですが、わたしの方から光子さんい上げたのんが中に交ってますのんは、それはあのう、あとで話しますけど、少し事情ありまして、あの方の家から取り戻しましたのんです。
(作者註、柿内未亡人がほんの一部分だといったところのそれらの文穀は、約八寸立方ほどの縮緬の帛紗包みにハチ切れるくらいになっていて、帛紗の端が辛うじて四つに結ばれていた。
その小さい堅い結び目を解くのに彼女の指頭は紅を潮し、そこを抓っているように見えた。