……あたし今度は自分でちっとも済まない事をしたという気が起らないの、でもハズだって随分乱暴なことをいった、不良少女、ヴァンパイア、文学中毒、――ありとあらゆる汚名をあびせて、それでも足りないで光ちゃんのことまでも「寝室の闖入者」だの「家庭の破壊者」だのと、――あたし自分のことだけなら堪忍するけど、光ちゃんのことをいわれたのでもう我慢ならなかった。
「うちが不良少女なら何でそんな者を妻にしなさった。
あんたは男らしいもない、あたしの家から学費を出してもらいとうて好きでもない者と結婚しなさったんか。