そして夕方帰って来ると、留守に電話かかったいうのんで口惜しいて口惜しいて、夫や家の者たちにぷんぷん当り散らしました。
そしたら明くる朝光子さんから恨みの手紙来ましたよって、すぐ電話で打ち合わして、阪急の梅田で落ち合うて、学校い行かんと、そのまま宝塚い行てしもて、それから一週間ほどずうッと一日も欠かさんと宝塚い行てたのんです。
そうそう、さっきのあの写真、それはちょうどその頃に揃いの着物出来ましたのんで、二人で記念に撮ったのんですが、……そして、苺狩に行た日から五、六日たってからやったか知らん、或る日二階でいつものように話してると、三時過ぎ頃に女子衆が慌てて段梯子駈け上って来て、「旦那さん帰って来やはりましたでエ!