ところがその明くる日、運動場のプラタナスの蔭に待ってますと、人目も構わんと「姉ちゃん」いいながら駈けて来なさって、「あて今朝あの手紙読んでなあ、姉ちゃんの顔見るまでは心配で心配で、……」と、両手で肩にぶら下るようにしなさって、下からじっと私を見上げて、涙をためてなさるのんです。
「ああ、光ちゃん、あんたかって口惜しやろなあ、うちの人にあんなこといわれて……」いうてるうちに私も涙をぼろぼろこぼして、「あんた気イわるしてんのん違う?
そやったら堪忍なあ、あてあんなこと書かんといたらよかってんけど」いいますと、「あてそんなこと、いうてんのん違う。