私はすっかり心入れかえた気イになって、明くる朝は夫より二時間も早起きて、台所い出て行って朝御飯の用意したり、夫の洋服ちゃんとしといたり、いつもほったらかしたまま女子衆まかせにしときますのんを、自分が先い立ってせっせと働きました。
「お前、今日は学校い行けへんのか」と、夫は出かける時間になって鏡の前でネクタイを締めながらいいましたけど、「うち、もう学校は止めよ思てんねん」いうて、うしろから上衣着せたげて、そのままそこに、脱ぎ棄てた着物たとみながらすわってました。
「なんでやねん、学校止めんでもええやないか?