お姉さんはまだほんまの光ちゃんの性質知りゃはれしませんのんです」いうて、――光子さんは私に対しては綿貫を愛してるみたいに見せかけ、綿貫に対しては私を愛してるみたいに見せかけてる、そんなことするのん好きなたちなんや。
けど孰方やいうたら、私の方余計愛してるのんで、そやなかったらあんなり絶交したみたいになってたのんに、わざわざ病院の名前騙ったりして会いに行く訳ないやないか。
「いったいあの時、光ちゃんはお姉さんとこい行てどんな工合にいうたのんですか、どんな事からより戻ったのんですか、僕は後から聞いたのんで委しいことは知らんのんですが」いいますよって、あの出血騒ぎの一件みんな話して聞かしますと、「ふうん、ふうん」いうて一と言一と言ビックリしながら、「そんな騒動したいうこと、僕は夢にも知りません。