「そしたらまたもとの方い戻りまひょか」いうて北浜の通りから南の方い今歩いて来た道帰りながら、「結局僕とお姉さんとは敵同士にさされてるのんですが、僕が負けるのんにきまってます」いいますよって、「私はそない思えしません。
光ちゃんと私とはなんぼ熱烈に愛し合うてたかて自然に背いてるさかい、もし孰方ぞが捨てられるいうことになったら私の方が捨てられます。
光ちゃんの家の方にしたかて、あんたには同情しやはりますやろけど、私に同情してくれる人誰もあれしません」いいますと、「けどお姉さんのは、その不自然という点に強味あると思います。