そやさかい僕はいつでも捨てられるけどお姉さんは捨てること出来ません」いうて、――あ、そうそう、そればっかりやあれへん、同性の愛やったらどんな男と結婚したかて、続けて行かれる。
夫が何人変ったかてちょっとも影響せえへん、そしたらお姉さんと光ちゃんの愛は夫婦の愛よりも永久不変やいうて、「ああ、ああ、僕は何ちゅう不仕合わせな男でしょう」と、またしても例のセリフ繰り返すのんです。
そいから暫く考えてて、「なあ、お姉さん」いうて、「僕、お姉さんに正直なとこ聞かしてもらいたいのんですが、光ちゃんが僕を夫に持つのんと、外の男持つのんと、孰方の方をお姉さんは望まれますか」いいますよって、そら私かてどうせ光子さん結婚しやはるのんやったら、前から事情知っててくれる綿貫と一緒になりやはる方が都合ええのんにきまってますさかい、そないいいますと、「そしたら僕とお姉さんとは敵同士になる理由あれしませんやないか」いうて、もうこれからは同盟しょう、そして焼餅みたいなん焼くのん止めて、お互に助け合うて馬鹿な目エに遇わされんようにしょう。