二枚の半紙の四分の一以上も余白が残っているのを見ると、こんなに細かく書く必要はないのであるが、けだし平素からこういうコセコセした字を書く癖があるのであろう。
書体は毛筆を使い馴れない現時の青年の筆蹟としては決して拙くないけれども、何処かに商店の番頭の字のような品の悪い達者さがある。
最後の二人の署名だけは、梅園の二階で万年筆で記したものだが、これも柿内未亡人の署名の方が不釣合いに字体が大きい。
二枚の半紙の四分の一以上も余白が残っているのを見ると、こんなに細かく書く必要はないのであるが、けだし平素からこういうコセコセした字を書く癖があるのであろう。
書体は毛筆を使い馴れない現時の青年の筆蹟としては決して拙くないけれども、何処かに商店の番頭の字のような品の悪い達者さがある。
最後の二人の署名だけは、梅園の二階で万年筆で記したものだが、これも柿内未亡人の署名の方が不釣合いに字体が大きい。