みんな欺されてたあいだはそれに気イつきませなんだけど、分ってしもたら、誰も彼もそないいい出して、その人らの捨てられたいうのんが型に嵌まったように、結婚申し込んだら、何やすうッと消えるように逃げられてしもた」いいますねん。
そいで中には同情する人もありましてんけど、本人はそない仰山に自分の秘密知られてる思わんと、そいから後も次から次い処女弄んでて、知らん人は今でも常時引っかけられてますのんで、「またステッキさん、あんな人掴まえてるし、……」「あのステッキ・ボーイやったら誰も羨ましいことないなあ」いうて、知ってるもんはええ笑い草にしてる。
「うちこないだ、徳光さんきっとまだ知らんのやなあ思て、いつぞいうたげよ思ててんし。