そいでもあの時、近所のカフェエい来てもらうとか、綿貫先帰してしまうとか、あんなとこ私に見せんかて何とかもうちょっとええ工夫あったやろのんに、うろたえてたらそんなこと思いつけしませんし、そこが綿貫の狙いどこですよって「早しなさい、早しなさい」いうて急きたてますし、そのうちに私に来られてしもて「合わす顔ない」いいなさったら「僕ええようにいいますさかい隠れてなさい」いうて、いかにも自分は光子さんの恋人やいう顔つきして、いろいろなこと私にカマかけて聞いてしもた。
「ふん、そやねんし。
ほんまいうたら、あの人あの時まで姉ちゃんとのことそないよう知ってエへんなんでん」いいなさいますねん。