けどあんたかってそないいうのんやったら、ちゃんと、約束した通り姉ちゃんと附き合うたらええやないか。
あんたは疑ごうてるか知らんけど、あてかてあんたのイヤがるようなこと決して姉ちゃんにいエへんし。
……」そこで光子さんは即座に気転利かしなさって、私のとこいあんなこというて来たのんも一つは綿貫のイヤがってること何処までも隠して、一人前の人間やいうこと私に信じさすためやった、自分はそないまでして綿貫の名誉守ってるねんさかい、綿貫さいもうちょっと寛大な気持になったら、この先三人が仲好うして行かれへんいうはずないやないか――と、一方では綿貫の痛いとこおさえてて、賺かしたり威嚇したりしなさって、「あんたと此処で会うてる以上は、姉ちゃんにも来てもらう」いいなさって、私との交際には絶対に嘴入れんといてほしい、ぐずぐずいうのやったら綿貫捨てても私捨てへんいう覚悟見せなさったのんで、とうどう泣き寝入りになってしまいましてん。