ほんまに懐い綿詰めるようになってしもたなあ」いいなさって、そのお春どんいう仲居さんに帯上げ借って、「お客さん階下の部屋い通して待っててもろて」いうて、その間に私が手ッ伝うて身ごしらいしてましたら、またお春どん上って来て、「そない申しましたけど、一分か二分でええさかい玄関でお目に。
懸るいやはって、上りゃはれしません」いいますのんで、そやったら早せんならんいうて大慌てに慌てて二人がかりで着せましたもんの、冬やったらどないなと胡麻化せるのんですが、肌襦袢の上に明石の単衣もん着てなさるだけやのんで、どないしても妊娠のように見えしません。
「姉ちゃんあてのこと何カ月やいうといたん?