もし園子さんがあんた眼中に置かれたら、光子とあないな間柄になることもなかったやろし、こんなもん交すまでもないし、それこそ僕の何より望むとこですけど、妻たる人が自ら進んでしなさるもんを他人の僕がどないすることも出来しません。
僕にいわしたらこの書付のような関係認めることが、既に園子さんに対して非常な譲歩してるのんです」いうて、あべこべに夫の監督の不行き届き恨むような口ぶりで、兄弟の約束したいうのんは密通したのんと訳が違う、そやから自分は不道徳なことしたとは思てエへんいうのんです。
その二十六
もし園子さんがあんた眼中に置かれたら、光子とあないな間柄になることもなかったやろし、こんなもん交すまでもないし、それこそ僕の何より望むとこですけど、妻たる人が自ら進んでしなさるもんを他人の僕がどないすることも出来しません。
僕にいわしたらこの書付のような関係認めることが、既に園子さんに対して非常な譲歩してるのんです」いうて、あべこべに夫の監督の不行き届き恨むような口ぶりで、兄弟の約束したいうのんは密通したのんと訳が違う、そやから自分は不道徳なことしたとは思てエへんいうのんです。
その二十六