けど僕そんな卑怯な真似する人間でないことは、これわざわざあんたのとこい持って来てお預けするのでも分るやありませんか。
なあに、相手に誠意なかったら何ぼこんなもん書かしても反古と同じですよって、お役に立つのんならどうぞ持って行って使て下さい。
僕の方はただ、さっきの二カ条さい約束して下されば満足やのんです」いいますさかい、そんならそれと、何で初めからいわんのんやろ思いながら、「そいでは確かにお預りします」いうて受け取ろとしますと、「ちょっと待って下さい」いうて、「甚だ恐縮ですが、後日のために一と筆預かり証文書いてもらえませんやろか」いうのんやそうです。