いうて、はっとしたらしゅうどぎまぎしてる様子でしてんけど、さっさと構わんと書いてしもて渡してやったら、急にまた未練出たようにぐずぐずしながら、そいでも仕方なしに書付置いて行きましてんと。
夫はそこまで一と息に話して来て、「どうや、この書付お前書いたのんに違いないのんか。
お前の方にもこれと同じもん行ってるのんなら出して見なさい」いいながら、じっと返答待ってますのんで、私は黙って立ち上って、鍵のかかってる抽出し開けて、そこに隠してあったもう一通の方持って来て、無言のままテーブルの上い置きましてん。