――と、はっとそんな気イ起りましたら、「飲め飲め」いいなさるほどなおのこと疑わしいになって来て、じーっと光子さんの顔視詰めてますと、夫もやっぱり同じ恐怖に襲われたらしゅう、白い粉薬手エの上に載せたまま、私の手エにある薬の色と見比べるみたいにして、光子さんの顔と私の顔とジロジロうかごうてるのんです。
すると光子さんは「なんで飲めへんのん?
なんで飲めへんのん?
――と、はっとそんな気イ起りましたら、「飲め飲め」いいなさるほどなおのこと疑わしいになって来て、じーっと光子さんの顔視詰めてますと、夫もやっぱり同じ恐怖に襲われたらしゅう、白い粉薬手エの上に載せたまま、私の手エにある薬の色と見比べるみたいにして、光子さんの顔と私の顔とジロジロうかごうてるのんです。
すると光子さんは「なんで飲めへんのん?
なんで飲めへんのん?