夫も私も今では放っとかれたかて手エ触れる気イも起れへんくらいで、これほど安全な男女いうたらあれしませんのんに、「そいでも何でも一つ部屋に寝るのんやったら薬飲ます。
いいなさって、だんだん利かんようになると、分量や調合取り換えなさるのんで、その強烈な薬の感じ覚めたあとまでも残ってて、朝床の中で眼エ開いた時の気持の悪さいうたら、頭の後の方痺れてて、手足抜けるようにひだるうて、胸がムカムカして、起き上る元気もあれしません。
夫も同じように病人臭い青オい顔して、まだ薬の味残ってるみたいに口の中にちゃにちゃさしながら、「こないしてたら、今にほんまに中毒起して死ぬかも分れへん」いうて溜め息つきます。