が、それでも矢張対社会的に夫婦らしさを装わなければならない場合が生じて来ると、いつもあんまり好い心持はしないのであった。
思うに美佐子がさっきから変に出渋っていたのも、一つはそれが厭なのであろう。
気の弱い性質なのではあるが、何処か奥の方にカチリと堅い芯を持っている彼女は、古い習慣とか、義理とか、情実とか、そう云うものに対してはむしろ要よりも勇敢であった。
が、それでも矢張対社会的に夫婦らしさを装わなければならない場合が生じて来ると、いつもあんまり好い心持はしないのであった。
思うに美佐子がさっきから変に出渋っていたのも、一つはそれが厭なのであろう。
気の弱い性質なのではあるが、何処か奥の方にカチリと堅い芯を持っている彼女は、古い習慣とか、義理とか、情実とか、そう云うものに対してはむしろ要よりも勇敢であった。