谷崎潤一郎 『蓼喰う虫』 全くお世辞でなく、いい所がありますな」 「私が人形使いじゃあないからお世辞を云われる事はないがね」 と、老人は女物の古裂で作った色のさめたお納戸縮緬の襟巻の中へ寒そうに首をちぢめて、やに下った形で云った。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア