肉はないけれども骨太の上に静脈のグリグリしている、男性的に痩せた高夏の手が、酒のせいか重い物をじっと持ちこたえている時のようにふるえていた。
彼はその手を鍋の下へ伸ばして、葉牡丹のように重なった葉巻の灰の層をどさりと焜炉の水に落した。
こうしてたまに、二た月に一度か三月に一度ずつ帰って来る従弟を迎えるたびに、常に感じることと云うのは、要は口でこそ「いつ別れる」を問題にしているようなものの、まだほんとうは「別れるか別れないか」さえしっかり決断がついているのではないのである。
肉はないけれども骨太の上に静脈のグリグリしている、男性的に痩せた高夏の手が、酒のせいか重い物をじっと持ちこたえている時のようにふるえていた。
彼はその手を鍋の下へ伸ばして、葉牡丹のように重なった葉巻の灰の層をどさりと焜炉の水に落した。
こうしてたまに、二た月に一度か三月に一度ずつ帰って来る従弟を迎えるたびに、常に感じることと云うのは、要は口でこそ「いつ別れる」を問題にしているようなものの、まだほんとうは「別れるか別れないか」さえしっかり決断がついているのではないのである。